ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソケルシトリンはp38およびPKA/CREBシグナル伝達経路を介して、悪性黒色腫細胞株B16F10およびゼブラフィッシュのメラニン形成を誘導する

Isoquercitrin induces melanogenesis in B16F10 melanoma cells and zebrafish via the p38 and PKA/CREB signaling pathways: an experimental study

要旨:
悪性黒色腫細胞株B16F10にイソケルシトリンを投与すると、チロシナーゼが活性化してメラニン形成を促進した。P38およびPKA/CREBのデュアル阻害剤の存在下では、イソケルシトリンのメラニン形成作用が打消され、両経路の関与を示唆した。1-フェニル-2-チオ尿素で惹起した低色素沈着のゼブラフィッシュにイソケルシトリンを投与すると、背部領域にメラノフォア(メラニンを生成・貯蔵する色素胞)の生成を認めた。