ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-MXene-ZIF-8から成るナノ複合体を含むリポソームを用いる、乳癌の化学療法および光温熱療法: 二重モードによる治療

Liposome-encapsulated quercetin-MXene-ZIF-8 nanocomposites for targeted breast cancer via chemo-photothermal treatment: Dual-mode therapy enhancement

要旨:
MXeneとZIF-8から成るナノ複合体にケルセチンを担持した後、リポソームに封じ込めた。ケルセチンの封入効率は93.7%であり、リポソームの薬物担持率は14.5%であった。pH 5にてリポソーム製剤に近赤外線を照射すると、累積で79.61%のケルセチンを放出した。ヒト由来乳癌細胞株MCF-7におけるリポソーム製剤のIC50値は10.3 μg/mLであり、ケルセチンおよびMxeneの単独作用時を大幅に上回った。同細胞を移植したマウスにおけるリポソーム製剤の投与と近赤外線の照射の併用は、腫瘍組織の拡大を顕著に阻害した。