ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

レスベラトロールとケルセチンがグリンパティック機能・血液脳関門・神経膠細胞の健康に及ぼす影響: システマティックレビュー

Investigating the impact of resveratrol and quercetin on glymphatic function, blood-brain barrier, and neuroglial health: a systematic review

要旨:
2019~2024年に発表された、レスベラトロールとケルセチンのアルツハイマー病・パーキンソン病・多発性硬化症の動物実験の論文56件のシステマティックレビューを行った。レスベラトロールとケルセチンは、酸化ストレスを軽減し炎症サイトカインを減少した。両者による血液脳関門(BBB)の完全性の改善の根底には、クローディン・オクルディン・ZO‑1の増大がある。グリンパティックシステム(脳内の老廃物を排除する仕組み)の強化はアミロイドβの除去を加速し、アストロサイトと周皮細胞の結合を保持した。ナノ粒子やリポソームへの封入は、神経保護作用を強化する有効な手段である。