レスベラトロールとケルセチンがグリンパティック機能・血液脳関門・神経膠細胞の健康に及ぼす影響: システマティックレビュー
Investigating the impact of resveratrol and quercetin on glymphatic function, blood-brain barrier, and neuroglial health: a systematic review
- 出典:
- Brain Research
- 2026
- 1870
- 150046
- DOI:
- 10.1016/j.brainres.2025.150046
- 要旨:
- 2019~2024年に発表された、レスベラトロールとケルセチンのアルツハイマー病・パーキンソン病・多発性硬化症の動物実験の論文56件のシステマティックレビューを行った。レスベラトロールとケルセチンは、酸化ストレスを軽減し炎症サイトカインを減少した。両者による血液脳関門(BBB)の完全性の改善の根底には、クローディン・オクルディン・ZO‑1の増大がある。グリンパティックシステム(脳内の老廃物を排除する仕組み)の強化はアミロイドβの除去を加速し、アストロサイトと周皮細胞の結合を保持した。ナノ粒子やリポソームへの封入は、神経保護作用を強化する有効な手段である。