ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを含む牛乳由来細胞外小胞は、老化に伴う細胞周期の停止を緩和して炎症性腸疾患を治療する

Quercetin-loaded milk-derived extracellular vesicles for the treatment of inflammatory bowel disease by alleviating senescence-associated cell cycle arrest

要旨:
Vitro: 腸上皮細胞を活性酸素種で刺激して、炎症性腸疾患の細胞モデルとした。ケルセチンを含む牛乳由来細胞外小胞の投与は活性酸素種を除去し、細胞老化を緩和して、細胞周期の停止を軽減した。Vivo: デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した炎症性腸疾患のモデルマウスに、ケルセチンを含む牛乳由来細胞外小胞を投与した。その結果、p53/p21経路を抑制して、腸のバリア機能不全を改善した。