顎関節滑膜炎の新規治療法としてケルセチンは、p38 MAPKシグナル伝達経路を標的とする
Targeting p38 MAPK signaling pathway: Quercetin as a novel therapy for TMJ synovitis
- 出典:
- International Journal of Molecular Medicine
- 2026
- 57
- 21
- DOI:
- 10.3892/ijmm.2025.5692
- 要旨:
- Vitro: 滑膜細胞SW982をIL-1βで刺激して、顎関節滑膜炎の細胞モデルとした。ケルセチンの投与はMMP類をを低減し、炎症性サイトカインを減少した。ケルセチンは、p38 MAPKおよびJNKのリン酸化を濃度依存的に阻害した。p38 MAPK経路のアゴニストの存在下ではケルセチンの効果が打消され、同経路の阻害剤はケルセチンを増強した。Vivo: 完全フロイントアジュバントで惹起した顎関節滑膜炎のモデルラットにケルセチンを投与すると、滑膜組織の構造を改善して骨破壊を緩和した。