ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

抗菌活性・抗炎症作用・骨形成の多機能なケルセチンのZIF-8/PDA複合足場による送達は、骨粗鬆症にて骨を再生する

Multifunctional antibacterial-anti-inflammatory-osteogenic performance of ZIF-8/PDA composite scaffold for osteoporotic bone regeneration via intelligent quercetin delivery

要旨:
骨粗鬆症における骨再生を念頭に置き、ケルセチンを微小環境に送達すべく、ポリ乳酸・ポリドーパミン(PDA)・ZIF-8から成る複合足場をキャリアーとした。骨粗鬆症の酸性状態(pH 5~6)にて複合足場中のZIF-8が分解して、亜鉛イオンとケルセチンを同時に放出した。ケルセチンを含む複合足場は、骨髄間葉系幹細胞にてALP活性を2.3倍に増強して、骨細胞への分化を促進した。骨粗鬆症のモデルラットにケルセチン足場を適用すると、骨密度を0.454から0.935 g/cm3に改善し、骨梁数は0.694から0.923 mm-1に改善した。