ネットワーク薬理学が示す腎癌の治療メカニズムにて、トリプトリドとケルセチンは協調的に制御する
Triptolide and quercetin coordinately regulate the network pharmacology mechanism of renal cancer
- 出典：
- Letters in Drug Design & Discovery
- 2025
- 22
- 100176
- DOI：
- 10.1016/j.lddd.2025.100176
- 要旨：
- トリプトリド・ケルセチン・腎細胞癌に共通する49種の遺伝子情報を基にネットワーク薬理学解析した結果、TGF-βシグナル伝達が標的であった。分子ドッキングはトリプトリドとケルセチンのTGFB1への高い親和性を示し、結合エネルギーはそれぞれ、−7.9および−7.4 kcal/molであった。A498細胞にトリプトリド(400 nM)とケルセチン(30 μM)との組合せを投与すると、単独投与時と比べて顕著にBCL2・MAPK8・p-AKT・TGFB1の発現を下方調節して、生存率を減少した。また、両者の併用係数は0.75であり相乗効果を認めた。