パクリタキセルとケルセチンを同時に担持した機能性メソポーラスシリカナノ粒子は、乳癌の多剤耐性を克服する
Paclitaxel and quercetin co-loaded functional mesoporous silica nanoparticles overcoming multidrug resistance in breast cancer
- 出典:
- Colloids and Surfaces B: Biointerfaces
- 2020
- 196
- 111284
- DOI:
- 10.1016/j.colsurfb.2020.111284
- 要旨:
- 硫酸コンドロイチンを表面コートしたメソポーラスシリカに、パクリタキセルとケルセチンを担持したナノ粒子を作成した。多剤耐性乳癌細胞MCF-7/ADRに作用させた際、パクリタキセル単独担持粒子と比べて優れた抗癌活性とアポトーシス速度を認めた。ケルセチンの増強要因として、P糖蛋白質の阻害を明らかにした。モデルマウスを用いる動物実験では、効果的な抗腫瘍効果を示す一方で、正常組織への毒性は見られなかった。