ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ドブタミン・ケルセチン・フィセチンに関する、アミロイドβモノマーおよびプロトフィブリルとの相互作用の分子生物学的な比較

Comparative Molecular Insights into the Interaction of Dobutamine, Quercetin, and Fisetin with Amyloid Beta Monomer and Protofibril

要旨:
分子ドッキングの結果、ドブタミン・ケルセチン・フィセチンはいずれもアミロイドβモノマーと結合した。相互作用したアミノ酸残基は、ドブタミンがGlu22・Asp1・Glu3・Ser26、ケルセチンがGlu11・Glu22・Ser26、フィセチンがAla12・Try10・Asp1・Glu3であった。分子動力学シミュレーションは、3化合物の結合により、α-ヘリックスが増加しβ-シートが減少して、アミロイドβモノマーの安定化を示した。よって、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβのフィブリル化を3化合物が阻害した。