ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

抗菌薬耐性アシネトバクター・バウマニに対抗する有望なHIS-C阻害剤および新規治療薬としてのケルセチン: in vitroおよびin silicoでの知見

Quercetin as a promising HIS-C inhibitor and novel therapeutic against antibacterial drug-resistant Acinetobacter baumannii: in vitro and in silico insights

要旨:
アシネトバクター・バウマニは容易に薬物耐性を獲得するが、HIS-C酵素は同菌のヒスチジン合成に必須であり創薬の標的となりうる。ケルセチンが潜在的に同酵素の阻害剤であるとin silico予測した。実際、表面プラズモン共鳴を測定し、ケルセチンのHIS-C酵素に対する解離定数(KD値)を3.3 μMと決定した。ケルセチンのアシネトバクター・バウマニに対する最小発育阻止濃度は15 μg/mLであった。