ヒト由来乳癌細胞のアポトーシスに対する、熱ショック蛋白質阻害剤としてのケルセチンの役割
Investigation of the role of quercetin as a heat shock protein inhibitor on apoptosis in human breast cancer cells
- 出典:
- Molecular Biology Reports
- 2020
- 47
- 4957–4967
- DOI:
- 10.1007/s11033-020-05641-x
- 要旨:
- 2種類の乳癌細胞(MCF-7およびMDA-MB-231)を用いて、ケルセチンと熱ショック蛋白質(HSP)との関係を調べた。MDA-MB-231に比べると、MCF-7はよりケルセチンによる阻害効果が大きかった。ケルセチンは、HSP27・HSP70・HSP90の発現を抑制した。また、DNAの損傷をせずに、アポトーシスを誘導した。以上の結果は、ケルセチンはホルモン受容体の存在とは関係なく、乳癌の治療に効果的であることを示唆している。