ケルセチンリポソームはNrf2/Keap1およびNF-κB/P38 MAPKシグナル伝達経路を制御して、パラセタモールが誘発した損傷に肝保護効果を発揮する
Quercetin-liposomes effectively regulated the Nrf2/Keap1 and NF-κB/P38 MAPK signaling pathways and protected the liver against paracetamol-induced damage
- 著作名：
- Fatma El Zahraa A. Elkady
- Walaa A. Moselhy
- Fatma I. Abo El-Ela
- Abeer M. Abd El-Hameed
- Mohamed I. Zanaty
- 出典：
- Journal of Genetic Engineering and Biotechnology
- 2025
- 23
- 100617
- DOI：
- 10.1016/j.jgeb.2025.100617
- 要旨：
- 薄膜水和法で調製したケルセチンを含むナノリポソームは粒径が501.9 nmで、ゼータ電位は−22.8 mVであった。リポソーム製剤は24時間以内に、67.45%のケルセチンを放出した。パラセタモールで惹起した肝障害のモデルラットにリポソーム製剤を投与すると、血中のALT・AST・ALPを正常化して肝保護効果を示した。リポソーム製剤はまた、Keap-1の遺伝子発現を減少しNrf2の発現は上昇してNrf2/Keap1経路を調節するとともに、NF-κB/P38 MAPKを顕著に抑制した。