ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとキトオリゴ糖から成るイオン性の錯体: 分子安定化と腸内細菌叢を介した血糖値の調節

Quercetin-chitooligosaccharide ionic complex: molecular stabilization and microbiota mediated glycemic modulation

要旨:
ケルセチン-キトオリゴ糖錯体のNMRは、ケルセチンのフェノールとキトサンのアミノ基との水素結合を示し、イオン性の錯体を形成した。糖尿病のモデルマウスにケルセチン錯体を投与すると、空腹時血糖値を下げ、SODおよびGPx活性が上昇した。ケルセチン錯体はまた、腸内細菌叢のFirmicutes/Bacteroidetes比を低下して、短鎖脂肪酸の産出を活性化した。