ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

滑石敗毒(Huashi Baidu)由来の生理活性成分は3Cプロテアーゼを標的とし、炎症応答を弱めてエンテロウィルスを広範囲に阻害する

HSBDF-Derived Bioactive Components Broadly Inhibit Enteroviruses by Targeting 3C Protease and Attenuating Inflammatory Responses

要旨:
中医学にて汎用される滑石敗毒(Huashi Baidu)がCOVID-19にも有効であった事実に着目し、構成成分152化合物の抗エンテロウィルス活性を探索した。その結果、ベルチン・イソラムネチン・没食子酸エピカテキンの3種がヒットした。3化合物は3Cプロテアーゼに阻害活性を示し、エンテロウィルスが宿主細胞中に上昇した炎症サイトカインを低減した。エンテロウィルスに感染したマウスに滑石敗毒と3化合物を投与したが、特にベルチンが効果的にウィルスの複製を阻害した。