ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したセレンナノ粒子とシスプラチンとのHCT116細胞における作用機序の比較

Comparative Mechanistic Insights into Quercetin-Loaded Selenium Nanoparticles and Cisplatin in HCT116 Cells

要旨:
結腸直腸癌細胞HCT-116におけるIC50値は、シスプラチンが17.6 μg/mLであり、ケルセチンを担持したセレンナノ粒子が51.2 μg/mLであった。HCT-116にて、前者は6時間で急速に活性酸素種を上昇し、24~48時間には横ばいとなった。一方、後者では48時間にわたって活性酸素種を徐々に増加して、継続して酸化ストレスを与えた。前者は細胞周期のSおよびG2/M期を停止し、後者はG0/G1期を停止してアポトーシスを誘導した。