ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはマイトファジーによるミトコンドリア機能不全を調節して、伝染性胃腸炎ウィルスが誘発した腸炎を改善する

Quercetin Protects Against Transmissible Gastroenteritis Virus-Induced Intestinal Inflammation by Modulating Mitophagy-Driven Mitochondrial Dysfunction

著作名:
Kang Wang
Zhentao He
Yan Li
Bing Yu
Yuheng Luo
Xiangbing Mao
Hui Yan
Aimin Wu
Junqiu Luo
Jun He
出典:
International Journal of Biological Sciences
2025
21
6559-6578
DOI:
10.7150/ijbs.116855
キーワード:
胃腸炎ウィルス
腸上皮細胞
ケルセチン
マイトファジー
ミトコンドリア
要旨:
伝染性胃腸炎ウィルス(TGEV)に感染したブタ由来腸上皮細胞を用いて、有用な天然物を探索した結果、ケルセチンがヒットした。TGEV感染はマイトファジーを過剰に促進して、ミトコンドリア膜電位の低下と活性酸素種の蓄積をもたらした結果、NF-κBおよびJAK/STATシグナル伝達が活性化した。ケルセチンはマイトファジーを抑制してミトコンドリアの機能を回復したが、TGEVは不活性化しなかった。