ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを豊富に含む層状の二重水酸化物をin situ形成して、骨肉腫を標的治療する

In Situ Development of Quercetin-Enhanced Layered Double Hydroxides for Targeted Osteosarcoma Therapy

要旨:
硝酸マグネシウムと硝酸アルミニウムを混合すると層状の水和物を形成したが、ケルセチンを添加すると層状体と相互作用した錯体を形成した。得られた錯体は、時間および濃度依存的にマウス胎児由来線維芽細胞NIH/3T3(正常細胞)の生存率を低下したが、ヒト由来骨肉腫細胞株Saos-2には細胞毒性を示さなかった。一方、フリーのケルセチンはNIH/3T3およびNIH/3T3の両方に細胞毒性を示した。