ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

新規抗うつ剤としてのケルセチン: 神経保護作用および抗炎症作用のメカニズムの解明

Quercetin as a Novel Antidepressant: Mechanistic Insights into Its Neuroprotective and Anti-inflammatory Effects

要旨:
予測不可能で慢性的な軽度ストレスで惹起したうつ病のモデルマウスに、ケルセチンを投与した。その結果、XBP1およびiNOSの上昇を抑制して、社交性の欠如を改善した。ケルセチンは腸内細菌叢におけるLactobacillus属の相対比を増加して、海馬におけるイノシン・クレアチニン・リトコール酸の各代謝物を調節した。よって、うつ病のモデルマウスにてケルセチンは、海馬中の小胞体ストレス・神経炎症・腸内毒素症・代謝不全を改善した。