エストロゲン受容体陽性乳癌のタモキシフェン治療において、ケルセチンは双方向に有効な調節効果を発揮する
Quercetin exerts bidirectional regulation effects on the efficacy of tamoxifen in estrogen receptor-positive breast cancer therapy: An in vitro study
- 出典:
- Environmental Toxicology
- 2020
- 35
- 1179-1193
- DOI:
- 10.1002/tox.22983
- 要旨:
- 乳癌細胞株MCF-7に対する、ケルセチンの挙動を調べた。ケルセチンが低濃度では、抗癌剤タモキシフェンによるMCF-7の抗増殖活性を阻害するが、高濃度では相乗的にアポトーシスを促進した。メカニズムとして、ケルセチンはエストロゲン受容体を介して、MCF-7の転移・細胞周期・アポトーシスに関与する遺伝子の発現を調節する。