チア(Salvia hispanica)種子多糖類/キトサンナノ粒子にて、骨肉腫にケルセチンを標的送達する
Formulation and Statistical Optimization of Salvia hispanica L. Seed Polysaccharide/ Chitosan Nanoparticles for Targeted Delivery of Quercetin in Osteosarcoma
- 出典：
- Carbohydrate Polymer Technologies and Applications
- 2025
- 12
- 101059
- DOI：
- 10.1016/j.carpta.2025.101059
- 要旨：
- 腫瘍微小環境におけるケルセチンの放出を念頭に置き、チア(シソ科の一年草、Salvia hispanica)種子由来の多糖類とキトサンから成るナノ粒子をキャリアーとした。得られたナノ粒子製剤の粒径は212 nmで、ケルセチンの封入効率は78.8%であった。ナノ粒子製剤はpH 7.4と比べて、腫瘍微小環境のpH 5.5にて有意に高いケルセチンの放出率を示した。ナノ製剤は、ヒト由来骨肉腫細胞株U2OSの生存率を対照と比べて有意に減少した。