水溶性ルチンの経口摂取は、脚の拘束が誘発した認知障害を予防する
Oral Treatment of Water-Soluble Rutin Protects Against Cast Immobilisation–Induced Cognitive Impairment
- 出典:
- JCSM Communications
- 2025
- 8
- e70016
- DOI:
- 10.1002/rco2.70016
- 要旨:
- 両後肢を17日間拘束して筋萎縮を誘発したマウスにおける、ユビオケルセチン®(水溶性ルチン、アルプス薬品製)の投与の有無を比較した。ユビオケルセチンの投与は対照と比べて顕著に、前脛骨筋の量を増加し、新奇探索試験のスコアを改善して認知障害を予防した。ユビオケルセチンは、海馬中のクロトーの発現をmRNAと蛋白質の両方のレベルで上方調節した。別途実施した海馬ニューロンの培養実験においてもユビオケルセチンもしくは(水溶性でない従来の)ルチンの投与は、クロトーの発現を促進して、軸索長・樹状突起数・ニューロン数が顕著に増加した。