ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはオレイン酸がマウスに誘発したにきびを軽減する: 皮膚脂質代謝・腸内細菌叢・血清メタボロミクス解析の統合

Quercetin alleviates oleic acid-induced acne in mice: Integrated analysis of skin lipid metabolism, gut microbiota and serum metabolomics

要旨:
予めケルセチンを投与したマウスは、オレイン酸で惹起した尋常性ざ瘡(にきび)を軽減した。ケルセチンは皮脂(主に中性脂肪とコレステロール)の分泌を低下し、皮膚の酸化ストレスと炎症を軽減し、バリア機能を増強した。ケルセチンは腸内細菌叢におけるラクトバチルス属の相対比を増加し、ラクノスピラ科の相対比は減少したが、皮膚のIL-6およびLPOと逆相関していた。よって、腸内細菌叢が皮膚の状態に影響する腸皮膚軸の存在を示唆した。