ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

コレラ菌の補助療法としてケルセチンは、膜を破壊しバイオフィルムを阻害し毒性レベルを低下して、シプロフロキサシンとテトラサイクリンの有効性を高める

Quercetin as an additive adjuvant enhances ciprofloxacin and tetracycline efficacy against Vibrio cholerae by disrupting membranes, inhibiting biofilms, and reducing virulence levels

要旨:
コレラ菌C6706株およびSC134株における、ケルセチンとシプロフロキサシンとの組合せの併用係数は<1.0であり相乗効果を認めた。同様に、ケルセチンとテトラサイクリンとの組合せも併用係数が<1.0であった。2通りの組合せは、細胞膜の透過性を高め、細胞内の活性酸素種を上昇した。バイオフィルムの形成阻害は、最小発育阻止濃度未満の組合せで達成した。両組合せはまた、プロテアーゼ活性を大幅に低下して、コレラ菌の毒性を軽減した。