ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

オルガネラストレスを誘発し、Ca2+恒常性を破壊して、ケルセチンとクロロキンは神経膠腫細胞の死を相乗的に誘導する

Quercetin and chloroquine synergistically kill glioma cells by inducing organelle stress and disrupting Ca2+ homeostasis

要旨:
ケルセチンと抗マラリア薬クロロキンとの組合せは、オートリソソームを過剰に拡張させ、かつ蛋白質を凝集させて、悪性神経膠腫の細胞死を誘導した。その一方でケルセチン単独では、オートファジーフラックスが増大したのみであった。よって、クロロキンがリソソームを阻害し、ケルセチンによるオートファジーフラックスとの相乗的な効果である。