オルガネラストレスを誘発し、Ca2+恒常性を破壊して、ケルセチンとクロロキンは神経膠腫細胞の死を相乗的に誘導する
Quercetin and chloroquine synergistically kill glioma cells by inducing organelle stress and disrupting Ca2+ homeostasis
- 著作名:
- Eunjung Jang
- In Young Kim
- Heeyeon Kim
- Dong Min Lee
- Dong Young Seo
- Ju Ahn Lee
- Kyeong Sook Choi
- Eunhee Kim
- 出典:
- Biochemical Pharmacology
- 2020
- 178
- 114098
- DOI:
- 10.1016/j.bcp.2020.114098
- 要旨:
- ケルセチンと抗マラリア薬クロロキンとの組合せは、オートリソソームを過剰に拡張させ、かつ蛋白質を凝集させて、悪性神経膠腫の細胞死を誘導した。その一方でケルセチン単独では、オートファジーフラックスが増大したのみであった。よって、クロロキンがリソソームを阻害し、ケルセチンによるオートファジーフラックスとの相乗的な効果である。