ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

構造修飾によるケルセチンの溶解性向上は、二種類のコロナウィルスの標的を強化する: in vitroおよびin silico研究の統合

Improving quercetin solubility via structural modification enhances dual-target coronavirus entry: an integrated in-vitro and in-silico study

著作名:
Milad Torabfam
Gizem Celebi Torabfam
Francis Osonga
Cristiano Dias
Omowunmi Sadik
出典:
Scientific Reports
2025
15
43140
DOI:
10.1038/s41598-025-27374-2
キーワード:
ケルセチン誘導体
MERS-CoV
DPP4
SARS-CoV-2
ACE2
分子ドッキング
要旨:
ケルセチンの5つのフェノールを、p-カルボキシルアニリンで置換した新規誘導体QPABAを合成し、NMRにて構造を確認した。MERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウィルス)および新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)が有するDPP4およびACE2に対するQPABAのIC50値はそれぞれ、12.0, 14.4 μMであった。分子ドッキングが算出した結合エネルギーは、−10.2および−9.4 kcal/molであった。