ケルセチンと2-アミノチアゾールを配位子とする鉄(III)・コバルト(II)・ニッケル(II)錯体の合成・構造決定・抗菌活性
Synthesis, Structural Characterization, and Antimicrobial Activity of Fe(III), Co(II), and Ni(II) Complexes with Quercetin and 2-Aminothiazole
- 著作名：
- Abdullahi O. Rajee
- Kareemat T. Adesope
- Saadu O. Haizat
- Abdulbasit A. Aliyu
- Sheriff O. Ayinla
- Rabiat H. Ibrahim
- Omotola E. Tajudeen
- 出典：
- FUDMA Records of Chemical Sciences
- 2025
- 4 (4)
- 22-35
- DOI：
- 10.33003/frscs-2025-0404/03
- キーワード：
- ケルセチン-金属錯体
- モル伝導率
- 抗菌活性
- 最小発育阻止濃度
- 要旨：
- 金属/ケルセチン/2-アミノチアゾール錯体を3種(鉄・コバルト・ニッケル)合成し、各種スペクトルにて構造を確認した。金属/ケルセチン/2-アミノチアゾール比は全て1:1:1であり、モル伝導率は15~25 S·cm2/molで電離度は低かった。金属錯体を形成した結果、大腸菌・黄色ブドウ球菌・肺炎桿菌・緑膿菌・クロコウジカビに対する抗菌活性がフリーのケルセチンより強くなった。特に活性が強かったのはコバルト錯体であり、緑膿菌の最小発育阻止濃度が75 μg/mLであった。