ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

近赤外線とpHに応答する多機能MoSe₂/ZnO-PEG-cRGDナノ複合体を用いたケルセチンの送達による肝細胞癌の治療

Multifunctional MoSe₂/ZnO-PEG-cRGD nanocomposites for NIR/pH-responsive quercetin delivery in hepatocellular carcinoma treatment

要旨:
肝細胞癌の重要なマーカーであるインテグリンαVβ3受容体を標的とすべく、環状ペプチドArg-Gly-Asp-D-Phe-Lys (cRGD)を利用した。cRGDとケルセチンを結合した後、酸化亜鉛でコーティングしたセレン化モリブデンとポリエチレングリコールから成るナノ複合体に組込んで、新規製剤MoSe2/ZnO-PEG-QT-cRGDを得た。ナノ製剤は、近赤外線の照射下でケルセチンを放出し、かつpH応答性も有していた。近赤外線を照射したナノ製剤は、フリーのケルセチンと比べて顕著に肝細胞癌細胞株Hep3Bに有効性を発揮した。