ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ジメチルヒドラジン誘発性の結腸直腸癌を発症したラットにて、ケルセチンはNRF2シグナル伝達経路を介して、DNAの酸化的な損傷を軽減する

Quercetin attenuated oxidative DNA damage through NRF2 signaling pathway in rats with DMH induced colon carcinogenesis

要旨:
1,2-ジメチルヒドラジンで惹起したラットの結腸直腸癌モデルを用いる、ケルセチンの薬効評価。ケルセチンを投与すると、DNAの損傷の抑制と、損傷したDNAの修復とが顕著に見られた。また、酵素性/非酵素性とは関係なく抗酸化性物質が増大し、過酸化脂質の生成が抑えられた。これらの抗癌作用は、ケルセチンによるNRF2/Keap1シグナル伝達の調節が働いた結果である。