ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

多剤耐性乳癌に対するドキソルビシンとケルセチンの併用療法と、混合ミセルによる連続送達

Combination Therapy of Doxorubicin and Quercetin on Multidrug-Resistant Breast Cancer and Their Sequential Delivery by Reduction-Sensitive Hyaluronic Acid-Based Conjugate/d-α-Tocopheryl Poly(ethylene glycol) 1000 Succinate Mixed Micelles

著作名:
Shuo Liu
Rui Li
Jin Qian
Jiabin Sun
Guowen Li
Jianliang Shen
Yan Xie
出典:
Molecular Pharmaceutics
2020
17
1415–1427
DOI:
10.1021/acs.molpharmaceut.0c00138
キーワード:
乳癌
MDA-MB-231
ケルセチン
ドキソルビシン
多剤耐性
放出制御
ミセル
マウス
動物実験
要旨:
ヒト乳癌細胞由来MDA-MB-231にケルセチンを作用させた後、ドキソルビシン処置をすると、多剤耐性を克服できた。これをヒントに、ケルセチンとドキソルビシンとが時間差を持って放出するミセルを設計した。この組合せ療法は、細胞間ドキソルビシン濃度を上昇させ、癌細胞のアポトーシスを促進した。同細胞を移植したヌードマウスにミセルを投与して、抗腫瘍効果を確認した。また、特に毒性や副作用を認めず、安全性も実証した。