ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはアンドロゲン受容体とPI3K/Aktシグナル伝達経路を介して、前立腺癌のドセタキセル耐性を無効化する

Quercetin reverses docetaxel resistance in prostate cancer via androgen receptor and PI3K/Akt signaling pathways

著作名:
Xinxing Lu
Feiya Yang
Dexi Chen
Qinxin Zhao
Dong Chen
Hao Ping
Nianzeng Xing
出典:
International Journal of Biological Sciences
2020
16
1121-1134
DOI:
10.7150/ijbs.41686
キーワード:
ケルセチン
ドセタキセル耐性
前立腺癌
耐性無効化
マウス
PI3K/Akt
動物実験
要旨:
ケルセチンには、ドセタキセル耐性を獲得した前立腺癌細胞に、耐性を無効化する作用がある。耐性細胞にドセタキセルを加えても阻止効果は見られないが、ケルセチンとドセタキセルとを併用すると、細胞の増殖・コロニー形成・遊走・侵出が阻害されアポトーシスが起こる。併用効果は、耐性細胞を移植したマウスモデルでも実証された。PI3K/Aktシグナル伝達の阻害が、耐性無効化を示唆した。