ケルセチンはmicroRNA-22/WNT1/β-カテニン軸を調節して、口腔扁平上皮癌の腫瘍形成を抑制する
Quercetin suppresses the tumorigenesis of oral squamous cell carcinoma by regulating microRNA-22/WNT1/β-catenin axis
- 出典:
- Journal of Pharmacological Sciences
- 2019
- 140
- 128-136
- DOI:
- 10.1016/j.jphs.2019.03.005
- 要旨:
- ケルセチンの抗口腔扁平上皮癌作用のメカニズムの詳細を明らかにした。従来、ケルセチンの作用は、Wnt/β-カテニン経路の阻止が知られていた。今回の研究では、miR-22(22塩基からなるマイクロRNA)の発現をケルセチンが促進し、その結果、Wnt/β-カテニン経路を阻止するメカニズムを見出した。なお、ケルセチンによるmiR-22/Wnt/β-カテニン経路の遮断は、口腔扁平上皮癌細胞をヌードマウスに移植したモデルでも確認した。