スニチニブで治療中の腎細胞癌患者における補助療法としてのイソケルセチン: 第I相試験の結果
Isoquercetin as an Adjunct Therapy in Patients With Kidney Cancer Receiving First-Line Sunitinib (QUASAR): Results of a Phase I Trial
- 著作名:
- Carlo Buonerba
- Pietro De Placido
- Dario Bruzzese
- Martina Pagliuca
- Paola Ungaro
- Davide Bosso
- Dario Ribera
- Simona Iaccarino
- Luca Scafuri
- Antonietta Liotti
- Valeria Romeo
- Michela Izzo
- Francesco Perri
- Beniamino Casale
- Giuseppe Grimaldi
- Francesca Vitrone
- Arturo Brunetti
- Daniela Terracciano
- Alfredo Marinelli
- Sabino De Placido
- Giuseppe Di Lorenzo
- 出典:
- Frontiers in Pharmacology
- 2018
- 9
- 189
- DOI:
- 10.3389/fphar.2018.00189
- 要旨:
- スニチニブは腎細胞癌の治療に汎用されているが、強い倦怠感の副作用がある。正常組織においてスニチニブによるAMPK阻害が倦怠感の原因と考えられ、AMPKを活性化するイソケルセチンの併用が、解決策として期待できる。スニチニブとイソケルセチンとを併用する際の安全性を知るため、今回の第I相試験を行った。スニチニブで治療中の患者12名を対象にして、1日にイソケルセチンを450もしくは900 mgを追加投与した。その結果、試験を中止するような有害事象は見られず、イソケルセチンの安全性を実証した。また、イソケルセチン投与前のベースラインと比較して、FACIT倦怠感スコアが平均で6.8ポイント改善され、有効性も期待できる結果となった。