ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ナノ乳濁液製剤を基盤とする、シスプラチンとケルセチンの抗癌特性を改善する戦略

A winning strategy to improve the anticancer properties of Cisplatin and Quercetin based on the nanoemulsions formulation

要旨:
シスプラチンの腎毒性を緩和するため、ケルセチンの共投与を考えた。ケルセチンはほとんど水に溶けないため、両者を含むナノ乳濁液を設計した。ヒト由来乳癌細胞株MDA-MB-231にナノ乳濁液製剤を作用させると、抗癌活性がそれぞれの単独作用時と比べて顕著に増強した。また、正常細胞である腎細胞HEK-293にナノ乳濁液製剤で処置をすると、シスプラチン特有の細胞毒性を著しく軽減した。