ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

亜鉛-ヒアルロン酸ネットワークを有するケルセチンを含むスクアレンナノ構造脂質キャリアーのハイブリッドナノゲルにて、ドライアイ症候群に対抗する

Hybrid nanogel system of quercetin-loaded squalene NLCs with zinc–HA network for dry eye syndrome

要旨:
亜鉛イオンとヒアルロン酸とが静電的に架橋したネットワークに、ケルセチンを含むスクアレンナノ構造脂質キャリアーを加えて、ゲルに加工した。得られたゲル製剤は12時間で97.36±1.22%のケルセチンを放出し、角膜透過率は33.68±1.03%であった。ケルセチンが取込まれた結果、角膜中のIL-1・TNF-α・IL-6が対照と比べて顕著に減少して、抗炎症作用を発揮した。薬物動態試験にて、ゲル製剤の消失半減期はフリーのケルセチンの2.5倍、血中濃度時間曲線下面積(AUC)は3.17倍、涙液中の滞留時間は2.98倍にそれぞれ向上した。以上の結果は、ゲル製剤によるドライアイの治療の可能性を秘めている。