ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンはα-クリスタリンのシャペロン活性を高めて、フリーラジカルがもたらす白内障を改善する

Rutin ameliorates free radical mediated cataract by enhancing the chaperone activity of α-crystallin

著作名:
V. Sasikala
B. N. Rooban
V. Sahasranamam
Annie Abraham
出典:
Graefe's Archive for Clinical and Experimental Ophthalmology
2013
251
1747–1755
DOI:
10.1007/s00417-013-2281-z
キーワード:
白内障
マウス
ルチン
α-クリスタリン
シャペロン活性
動物実験
要旨:
亜セレン酸ナトリウムで惹起した白内障のモデルマウスに、ルチンを投与した。水晶体に存在するα-クリスタリンなる蛋白質は、シャペロン活性を有し、他の蛋白質に正しい折りたたみ構造を取らせる。亜セレン酸ナトリウムはα-クリスタリンの機能を損ない、水晶体内の蛋白質を不均一化して、白内障が発症する。しかしルチンは、α-クリスタリンがシャペロン活性を失うのを防止した。