ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソケルシトリンはオピオイド受容体と分裂促進因子活性化蛋白質キナーゼ(MAPK)シグナル伝達経路を調節して、in vivoおよびin vitroで膵癌の進行を阻害する

Isoquercitrin inhibits the progression of pancreatic cancer in vivo and in vitro by regulating opioid receptors and the mitogen-activated protein kinase signalling pathway

要旨:
イソケルシトリンは、ヒト由来膵癌細胞株BxPC-3およびAsPC-1の増殖を阻害し、アポトーシスを促進し、細胞周期のG1期を停止した。イソケルシトリンは、カスパーゼ類(3,8,9)を活性化し、ミトコンドリア膜の電位を下げた。イソケルシトリンはまた、δオピオイド受容体の発現を阻害する一方で、κおよびµオピオイド受容体には作用しなかった。更にvivo実験にて、ヌードマウスに移植した腫瘍組織の成長を、イソケルシトリンが顕著に阻害した。