ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

フラボノイド・ケルセチンに関する論文、薬理作用、総説、動物実験データ、臨床試験結果などをまとめたデータベースです。
フラボノイド・ケルセチンの他ルチン・イソラムネチンの論文もございます。研究活動にお役立てください。

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8件中 1-8件を表示

ケルセチンはミエロペルオキシダーゼとNADPHオキシダーゼを阻害して、アテローム性動脈硬化症のマウスの血管内皮機能不全を軽減する

Quercetin Attenuates Vascular Endothelial Dysfunction in Atherosclerotic Mice by Inhibiting Myeloperoxidase and NADPH Oxidase Function

著作名:
Jia-Xin Li
Rong Tian
Naihao Lu
出典:
Chemical Research in Toxicology
2023
36
260–269
DOI:
10.1021/acs.chemrestox.2c00334
要旨:
アポリポ蛋白質E(APOE)が欠損したアテローム性動脈硬化症のモデルマウスには、ミエロペルオキシダーゼ(MPO)が過剰発現して、酸化ストレスを促進する。ケルセチンの投与は、MPOの発現とともに活性も低減した。ケルセチンはまた、p47pho...

ヘモグロビンへのケルセチンの結合は、ヘミンの放出と脂質酸化を減少する

Binding of Quercetin to Hemoglobin Reduced Hemin Release and Lipid Oxidation

著作名:
Rong Tian
Lan Zhou
Naihao Lu
出典:
Journal of Agricultural and Food Chemistry
2022
70
12925–12934
DOI:
10.1021/acs.jafc.2c04129
要旨:
ケルセチン(ルチン)とヘモグロビンとの相互作用を研究した。分子ドッキングの結果、298 Kにおけるケルセチンーヘモグロビンの結合定数は1.25×10^4 M–1であり、疎水基間相互作用を示唆したた。ケルセチンが結合してフリーラジカルを除...

ウシ血清アルブミンにケルセチンが配位して、銅(II)イオンの毒性を阻害する

Bovine Serum Albumin as a Potential Carrier for the Protection of Bioactive Quercetin and Inhibition of Cu(II) Toxicity

著作名:
Lan Zhou
Naihao Lu
Xuefen Pi
Zelong Jin
Rong Tian
出典:
Chemical Research in Toxicology
2022
35
529–537
DOI:
10.1021/acs.chemrestox.2c00001
要旨:
ウシ血清アルブミン(BSA)とケルセチンとの相互作用を、銅(II)イオンの存在下と不在化で比較した。その結果、ケルセチンも銅(II)イオンも両方とも、BSAと安定な錯体を形成して、BSA固有の蛍光を消去した。ケルセチンのフリーラジカル消...

ヘム毒性を抑制する、ルチンとウシ血清アルブミンとの錯体

Formation of a bovine serum albumin diligand complex with rutin for the suppression of heme toxicity

著作名:
Mengjuan Luo
Yinhua Sui
Rong Tian
Naihao Lu
出典:
Biophysical Chemistry
2020
258
106327
DOI:
10.1016/j.bpc.2020.106327
要旨:
ルチンは、ウシ血清中のアルブミンと錯体を形成する。ルチンの抗酸化作用は、錯体を形成しても有効に働く。蛋白質と相互作用しないフリーのヘムは、活性酸素種を発生させるなど細胞に有害であるが、同錯体は毒性を緩和する。

ルチンではなくケルセチンが、内皮細胞にてヘムオキシゲナーゼ-1を誘導して過酸化水素による細胞損傷を弱める

Quercetin, but not rutin, attenuated hydrogen peroxide-induced cell damage via heme oxygenase-1 induction in endothelial cells

著作名:
Rong Tian
Ziyi Yang
Naihao Lu
Yi-Yuan Peng
出典:
Archives of Biochemistry and Biophysics
2019
676
108157
DOI:
10.1016/j.abb.2019.108157
要旨:
ケルセチンは、血管内皮細胞の抗酸化酵素ヘムオキシターゼ-1(HMOX1)の発現を促進し、過酸化水素による酸化的な細胞の損傷を阻害する。メカニズムとして、ERK/Nrf2のパスウェイを明らかにした。しかし、ルチンでは効果がなかった。

マクロファージにてケルセチンはヘムオキシゲナーゼ-1を誘導して、NADPHオキシダーゼの酸化ストレスを抑制する

Quercetin suppressed NADPH oxidase-derived oxidative stress via heme oxygenase-1 induction in macrophages

著作名:
Mengjuan Luo
Rong Tian
Ziyi Yang
Yi-Yuan Peng
Naihao Lu
出典:
Archives of Biochemistry and Biophysics
2019
671
69-76
DOI:
10.1016/j.abb.2019.06.007
要旨:
ケルセチンは、マクロファージ中の抗酸化酵素ヘムオキシターゼ-1(HMOX1)の発現を促進し、NADPH由来の酸化ストレスを軽減した。

APOE欠損マウスにおいて、ケルセチンは内皮機能不全とアテローム性動脈硬化症を阻害する: NADPH酸化酵素とHO-1の重要な役割

Quercetin Inhibited Endothelial Dysfunction and Atherosclerosis in Apolipoprotein E-Deficient Mice: Critical Roles for NADPH Oxidase and Heme Oxygenase-1

著作名:
Mengjuan Luo
Rong Tian
Naihao Lu
出典:
Journal of Agricultural and Food Chemistry
2020
68
10875–10883
DOI:
10.1021/acs.jafc.0c03907
要旨:
APOEが欠損した病態モデルマウスを用いる、ケルセチンの薬効評価。ケルセチンは、内皮機能不全とアテローム性動脈硬化の症状を改善した。ケルセチンはp47phoxの発現を抑制し、NADPH酸化酵素に由来する動脈への酸化ストレスを軽減した...

ケルセチンは糖尿病血管系におけるミエロペルオキシダーゼ依存性の次亜塩素酸の生成と内皮機能不全を軽減する

Quercetin Attenuated Myeloperoxidase-Dependent HOCl Generation and Endothelial Dysfunction in Diabetic Vasculature

著作名:
Rong Tian
Zeran Jin
Lan Zhou
Xing-Ping Zeng
Naihao Lu
出典:
Journal of Agricultural and Food Chemistry
2021
69
404–413
DOI:
10.1021/acs.jafc.0c06335
要旨:
Vitro: ミエロペルオキシダーゼは、高グルコース濃度下で次亜塩素酸の発生を促進し、血管内皮細胞の損傷を招く。これが糖尿病性動脈硬化症の原因であるが、ケルセチンは次亜塩素酸の発生を阻害し、内皮細胞を損傷から保護した。Vivo: ...