出典: International Journal of General Medicine 2021, 14, 2359–2366

https://www.dovepress.com/possible-therapeutic-effects-of-adjuvant-quercetin-supplementation-aga-peer-reviewed-fulltext-article-IJGM

著者: Francesco Di Pierro, Giuseppe Derosa, Pamela Maffioli, Alexander Bertuccioli, Stefano Togni, Antonella Riva, Pietro Allegrini, Amjad Khan, Saeed Khan, Bilal Ahmad Khan, Naireen Altaf, Maria Zahid, Ikram Din Ujjan, Roohi Nigar, Mehwish Imam Khushk, Maryam Phulpoto, Amanullah Lail, Bikha Ram Devrajani, Sagheer Ahmed

概要: 152名のCOVID-19患者を対象とする、通常の治療にケルセチン処置を追加した際の、重症化の予防効果を検証した臨床研究です。

ランダムに2群に分け、76名は通常の治療のみ在宅で行い、残る76名には通常の治療に加えて、ケルセチンを飲んで頂きました。1日1回(400 mg)、30日間継続してケルセチンを飲みました。

途中で入院が必要になった被験者は、通常群が22名、ケルセチン追加群が7名でした。入院日数は、通常群が6.77±3.08日、ケルセチン追加群が1.57±0.53日でした。酸素吸入が必要になった被験者は、通常群が15名、ケルセチン追加群が1名でした。集中治療室(ICU)へ搬送された被験者は、通常群が8名、ケルセチン追加群は0名でした。死亡した被験者は、通常群が3名、ケルセチン追加群は0名でした。

以上、ケルセチンを追加すると、全ての項目において新型コロナウィルス肺炎重症化を予防することが実証されました。

キーワード: ケルセチン、新型コロナウィルス肺炎、治療補助、重症化