ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ホザキナナカマド(Sorbaria sorbifolia)由来のケルセチン7-ラムノシドは、DHRS13/アポトーシス経路を介して肝細胞癌に抗癌効果を発揮する

Quercetin 7-rhamnoside from Sorbaria sorbifolia Exerts Anti-Hepatocellular Carcinoma Effect via DHRS13/Apoptotic Pathway

要旨:
ネットワーク薬理学解析は、肝細胞癌の治療標的としてDHRS13を予測した。実際、DHRS13をノックダウンした肝細胞癌細胞HepG2は増殖が抑制され、アポトーシスが増大した。ホザキナナカマド(穂咲七竈、バラ科の落葉低木)の構成成分20種を対象に、DHRS13との親和性と相互作用を分子ドッキングと分子動力学シミュレーションで検証した結果、ケルセチン-7-ラムノシドが有効成分であった。ケルセチン-7-ラムノシドは、DHRS13に強い阻害活性を示し、DHRS13が過剰発現したHepG2においてもアポトーシスを誘導した。